質問

『今、国家試験の勉強をしております。私は始めのページからきっちりやらないと気がすまないタイプで、やった先から忘れていくという悪循環になっています。
資格を取得できるのが、何年先になることやら・・・という感じで、勉強法を勉強(?)しておりまして先生のHPを見つけることができました。』

回答

「私は、個人指導や講座の中でいろいろ質問を受けるのですが、その中で、非常に多く出会うのが、「完璧にやらないと気が済まないんですよ」という方です。」

先日も、司法試験を目指している方で、一つ一つのページを完璧にやらないと、忘れるのではないかと不安になって、次のページをめくれないという方がいらっしゃいました。その方曰く、全然勉強が進まないそうです。

税理士を目指している方でも、テキストにある表を全てきちんと暗記しないと、不安になるのだそうです。「この表が出たらどうしよう?」と...

社会保険労務士を目指している方が、「テキストを丸暗記するぐらいでないと、試験は通らないと、学校の先生に言われました。」
と言って、毎日2ページは暗記しようとがんばっていらっしゃるそうです...

一般的に、「完璧主義は身体に悪いよ!」なんて言われますが、当の本人はそんなことは知っているのです。
>>> 「知っているんだけれど、変われないのは何でだろう?」
と悩んでいることがほとんどなのです。


では、どうしたらいいのか?

>>> 「完璧主義だといかにあなたが損をし、

>>> 「そのままだとあなたの価値を高めるのは難しい」

ということを心から納得する必要があります


講座でいつもお話ししていることですが、『完璧』という基準は、決して掲げることをすすめられない基準です。理由は三つあります。

(1) 決して達成されない基準だから
(2) 今やる必要のないことまでやってしまいがちだから
(3) マイナス思考の原因になる可能性が高いから



>>> (1) 決して達成されない基準だから
あなたは、『完璧だ!』と思ったことはありますか?「ある!」
という方は非常に少ないと思います。一旦『完璧』に思えても、
「それは何かを見落としているだけなんじゃないのか?」と不安が湧いてきたりします。

どんな状況でも、所詮人間のやること、神様でもない限り、もっと良くする余地は残されているはずです。最終目標を高く持つことは大いに良いことだと思いますが、あまりそれに固執すると、効率が悪くてしょうがないと思うのですが、いかがでしょうか?



>>> (2) 今やる必要のないことまでやってしまいがちだから
パレートの法則というのがあります。『20:80の法則』という方がピンとくる方が多いかも知れません。簡単に説明しますと、
「結果の80%は、20%の努力でもたらされ、残りの20%の結果はこれまた80%の努力でもたらされる。」
ということです。

つまり、試験勉強でいうなれば、
「1冊の本の中でテストに出る大切な部分は、20%程度ですよ。それで80点は取れます。残りの80%を勉強すると、さらに20点アップするかも知れません。」
ということになります。


時間がタップリある人ならともかく、仕事をしながら試験勉強をしていらっしゃる方や、あれもやりたい、これもやりたいという方は、「どれが80点の結果をもたらす20%なのだろうか?」
という探し方をすることをおすすめします。

重箱の隅をつつくようなことは、好きな人に任せればいいのです。



>>> (3) マイナス思考の原因になる可能性が高いから

実は、今回私が最もお話ししたかったのはこの理由です。面白いことなのですが、『完璧主義』の人は、『マイナス思考』を同時に持ち合わせていたりします。私の経験では、ほとんどの場合そうでした!

というのは、完璧でなければ気が済まないために、いつも
「どこか不十分なところはないか?」
「何かワナはないだろうか?」
「こんなトラブルが発生したらどうなるだろうか?」

などなど、不必要に神経質になったり、不安に思ったり、悪いこと
を考えたりしていたりするのです。

で、結局、
「まだまだ勉強不足だ。」
「これではダメかも知れない。」
「自分は能力が低いのかも...。」
「自信が持てない。」

というようにハマって行きやすくなる事例が多いです。

つまり、『完璧』を追求しすぎると、マイナス思考になりやすいという訳です。


で、脳は『考えたことを現実にする臓器』ですから、どうしても普段考えていることが、その人の人生の質に反映されて来るという現実があります。(この辺は話すと長くなるので、理由は割愛しますが)ですから、どんどん『想ったこと』が現実になり、ますますマイナス思考が根強くなっていきます。

私はマイナス思考が悪いとは申しません。良い、悪いというのは、本人が決めることだからです。ただ、普段出している結果が、本当に望んでいるものと違うのならば、変えてみてはどうでしょうか?
と思うのです。どうしても普段の『想い』の状態、質をコントロールする必要がでてきます。

よく、「マイナス思考を何とかしたいです。」という相談を受けますが、まずは三週間、あなたのためにも、

>>> 『完璧主義』を捨てる努力
をしてみることをおすすめします。

 そして、
>>> 「まずはこれで良い!次はもっと良くしよう!」

と、自分に言い聞かせてください。



ちなみに...拙著『愛犬のための手作り健康食』の中で私は、

> 「あなたのワンコが、痩せているか、太っているかの判断は、次の3つのポイントをチェックしてください」
といっておきながら、2つしか書いていなかったり!

> 「アレルギーの体質改善には
>  1.*****
>  2.*****
>  3.*****
>  4.*****
>  5.*****
>  以上6つのポイントをおさえる必要があります。」

(5つしかねぇ~じゃんかよ!)
ということをやっております。

しかし、読者からは
「先生、私、間違い見つけました♪こういうの見つけるの、ちょっとうれしいです。」
というようなメールしか来ておりません(ちゃんと読まれていないのか?)


病気を治すときもそうですが、『症状を改善する』だけでしたら、薬でなんとかなりますがことはできますが、『治癒』ということを考えたとき、どうしてもメンタル面が無視できません。

同じように、ビジネスや、勉強においても、『技』や『テクニック』をいくら修得しても、あるレベル以上になると、メンタル面のコントロールが非常に大きなウェイトを占めてきます。


須崎はがんばっている人には、それ相応の結果を出して欲しいといつも考えております。ですから、

「もう少し報われても良いような...」

と思われる方は、ぜひ、望む結果が出るように精神状態をコントロールするということを思い出してくださいね。

>>> 「まずはこれで良い!次はもっと良くしよう!」

こういうゆとりをもつことで、集中力を妨げる様々な要因が吹っ飛んでくれるでしょう!

それでは、お互いにがんばりましょう!

Q&A

講師紹介

獣医師・獣医学博士 1969年山形県生まれ 須崎動物病院院長

略 歴

獣医師・獣医学博士。1969年山形県生まれ。須崎動物病院院長。「薬を処方しない、手術しない、ワクチンを接種しない」方針で、食事療法や飼い主のメンタルケアなどを通してペットの体質改善を行う。ペットの手作り食に関する書籍は10万部を突破し、TV番組にもレギュラー出演。一方、元速読教室インストラクターという経歴を持ち、現在は総合学習力強化プログラム「シルバメソッド」の公認インストラクターとしても活躍中。メールマガジン「今日から出来る!集中力を高めるコツ」はまぐまぐ殿堂入り。集中力関連本としては、「ミス・ムダがゼロになる『集中力』」「5分間集中力トレーニング」、「勉強に集中する方法」を出版。2008年1月、ペット食育協会を設立。2008年4月より九州保健福祉大学 薬学部 動物生命薬科学科の客員教授に就任。

主な実績

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