質問 

『そのまま見たものを脳に伝える訓練などがあったらお教えいただけないでしょうか?』

はじめまして。Yと申します。須崎先生のメールマガジン楽しませていただいております。集中力に以前から興味がありました。特に私は今ドイツで音楽大学を目指しているものですが、ドイツ語を学ぶ上で効率よくこなすことができません。とにかく要領が悪いのでしょう、文章を紙に書いては暗記の毎日です。

それと、僕はもちろん職業柄人前で演奏することがあります。どんなプロでも完璧に集中して演奏している人は少ないと聞きます。本番では力の80%をだせればいいほうと聞きます。しかし、100%出せるにこしたことはありません。それに、気分によってもずいぶん集中力が違います。

試験や審査員の前で演奏するときは明らかに集中力が落ちますが、逆に一般人や知人の前で演奏するときはもっと自分を表現することができます。これはもちろんプレッシャーの違いによると思いますが、やはりわかっていても集中できないのが現状です。

それと、速読についてですが、僕はいつも心の中で言葉を出して本を読んでしまいます。ですから当然遅いです。そのまま見たものを脳に伝える訓練などがあったらお教えいただけないでしょうか?

回答

メンタル面のトレーニングが必要です。

「本番での集中力がなかなか発揮できない!」このようなご質問をかなりいただきました。今回は、なんと「ドイツ」でがんばっていらっしゃる「Y」さんのご質問にお答えしたいと思います。

●ドイツ語の習得●
ドイツ語に限らず、言葉を覚えるときに、字面で覚えようとすると、なかなか覚えるのは難しいようです。私が主催している「記憶力強化講座」でもお話ししているのですが、言葉を覚えるときは、「例文」を口でしゃべりながら、その文が使われている情景をイメージすることで、かなり記憶の定着率が変わってきます。

字面だけで暗記しようとしたら、定着率が悪いのは自然なことなので、「要領が悪い」と思ってしまうかもしれません。でも、一工夫加えることで、ずいぶん成果が変わるものです。

私たちが日本語をマスターするときに、文法からはじめたでしょうか?動詞の活用からはじめたでしょうか?そんなことはありません。日常生活で使いながら、間違いながら、訂正しながらマスターしてきたはずです。私はいまだに漢字が苦手で、かつキーボード入力の毎日なので、さほど改善しようという気持ちも薄いため、そのままになっていたりします・・・

とにかく、言語を覚えるときは、身振り手振りを加えて、しゃべる相手を意識して、周りの風景をイメージして、やってみてください。きっと「あっ、やればできる!」と実感できると思います。

●本番での集中力●
一流のスポーツ選手のほとんどは、トレーニングの中に、イメージトレーニングを加えているそうです。私もそうですが、本番で自分が「上手くやっている」状態をイメージすることを習慣化しています。そうすることで、気分の安定化を目指すことも大切です。このメンタル・コントロールが上手にできると、あがり難くなりますし、ついあがってしまったときもすぐ元に戻すことができるようになります。

この辺のことはどうするかは、ぜひ、ドイツで直接メンタル・トレーニングを受講されることをお薦めします。いつでも、どこでも同じ状態で演奏できることは、Yさんにとって必要なことだと思いますし、プロを目指すなら、持っておいた方がいい能力のひとつです。こればかりは、テクニックで何とかできるものではなく、直接状態を見ながらでないと、適切なアドバイスができない内容ですので、ご了承下さい。

ただ、方向性としては、「強い緊張や焦り」をまずはコントロールできるようにすることが第一課題だと思います。なぜそれが感じられるかというと、以下の文からです。つまり、"プレッシャー"が強くなると本領が発揮できない原因は、多くの場合、極度の緊張と、それでうまくいかないことに対する焦りだからです。

> 試験や審査員の前で演奏するときは明らかに集中力が落ちますが、
> 逆に一般人や知人の前で演奏するときはもっと自分を表現するこ
> とができます。
> これはもちろんプレッシャーの違いによると思いますが、
> やはりわかっていても集中できないのが現状です。
この「緊張体質」や「焦る気持ち」はトレーニングすれば達成時間に個人差はありますが、必ず、誰でもできるはずです。ですから、プロを目指す以上、避けては通れない道だと思いますので、今のうちにスタートしてください。

●速読●
速読については、いろいろ個人的な見解がありますが、まずは速度を意識するのではなく、読んだものを頭でイメージしながら読むことを目標にしてみてください。

例えば、小説を読むならその登場人物になりきって読む、語学の勉強をするなら、その場面に出くわしたという設定で本を読む、ということです。

そうすることで、定着率がずいぶん変わるものです。そうすれば、読書速度は普通でも、定着率が変われば、修得度が変わるので、読書するにしても達成感が違うと思います。

それと、速度を高めるトレーニングは、どんなに字面を早く追うことができても、理解速度が遅くては意味がありません。理解速度を高めるためには、同じものおよび、同じ分野のものを大量に読むことです。脳の回路は、「反復」「感情」によって強化されます。

ですから、読んで楽しいものを何度も繰り返す、それが遠回りのようで、一番の近道です。

Yさん、いかがでしたか?答えになったでしょうか?もし、もっと知りたいということがございましたら、ご連絡下さい。

Q&A

講師紹介

獣医師・獣医学博士 1969年山形県生まれ 須崎動物病院院長

略 歴

獣医師・獣医学博士。1969年山形県生まれ。須崎動物病院院長。「薬を処方しない、手術しない、ワクチンを接種しない」方針で、食事療法や飼い主のメンタルケアなどを通してペットの体質改善を行う。ペットの手作り食に関する書籍は10万部を突破し、TV番組にもレギュラー出演。一方、元速読教室インストラクターという経歴を持ち、現在は総合学習力強化プログラム「シルバメソッド」の公認インストラクターとしても活躍中。メールマガジン「今日から出来る!集中力を高めるコツ」はまぐまぐ殿堂入り。集中力関連本としては、「ミス・ムダがゼロになる『集中力』」「5分間集中力トレーニング」、「勉強に集中する方法」を出版。2008年1月、ペット食育協会を設立。2008年4月より九州保健福祉大学 薬学部 動物生命薬科学科の客員教授に就任。

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